RAMS[4] IECとEN

IECとは、International Electrotechnical Commissionの略で、国際電気標準会議のことを示します。
電気製品の規格や測定方法を定める国際的な標準化団体です。IEC加盟は54ヵ国にのぼります。なので、国際入札の際にはIEC規格で要求されているだろうというと、それが違って、ENで要求されることがほとんどです。このEN (European Norm)規格というのは、欧州30か国で構成されるCEN外部サイトへのリンク(欧州標準化委員会)やCENELEC外部サイトへのリンク(欧州電気標準化委員会)、ETSI外部サイトへのリンク(欧州通信規格協会)が発行する、欧州の統一規格です。加盟各国は、EN規格を自国の国家規格として採用することが義務付けられています。CEN規格(CEN/CENELEC規格)や欧州規格と呼ばれることもあります。今回のブログではRAMS規格に特化して書いてありますが、入札要件には沢山の規格が羅列されます。

ENとIEC規格の関係でいえばほとんどがEN規格が先にできてそれをIEC規格したというのが殆どです。IEC規格が先にできた場合は、欧州はそのIEC規格EN規格にしてもしなくても問題ありません。RAMS規格もEN規格からIEC規格になったので殆ど一緒ですが、IEC規格になるときに各国の要望で少し変更がされています。では、顧客の要求書にENのRAMS規格が要求されていた場合にIEC規格でOKになるのでしょうか? 私の経験ですべてOKになっています。当然、駄目といわれる場合がなくもないでしょうが、IEC加盟国であれば、同じ規格がIEC規格であるならば、その規格を適用しなくてはならないというルールがあるので、それをもとにクラリをすれば殆ど場合は大丈夫だと思います。